オスグッドでも練習は休むべき?続けながら改善を目指す考え方

オスグッド病で膝下が痛くなると、
「このまま練習を続けて良いのか、それとも休ませた方が良いのか」
「試合や大会が近いのに、ここで休ませて良いのか」
「レギュラー争いから置いていかれるのでは……」
こんなところで悩む親御さんと子どもが本当に多いです。

ぎの整体院としては、2択だけなら「休んだ方が早く良くなる」のは事実だと正直にお伝えしています。
その一方で、当院の施術とセルフケアを組み合わせれば、「練習を続けながら改善していく」ことも十分に可能だと考えています。

ただし、これは「どこで施術を受けても同じ」という意味ではありません。
施術を受けても痛みがほとんど変わらない整体院であれば、最終的には「休ませるしか無い」という選択肢しか残らないケースも出てきます。

このページでは、ぎの整体院としての結論と、練習を休む/休まないを考えるときの目安を整理していきます。

先に結論だけまとめると、当院の考え方は次の通りです。

  • 2択だけで言えば「休んだ方が早く良くなる」のは事実

  • だからといって「必ず完全休養しなければならない」とは考えていない

  • 練習を続けながら改善している子も多いが、その分ある程度の時間と工夫が必要

  • 「休む/休まない」を決めるのは親・本人であり、整体が一方的に決めるものでは無い

ぎの整体院としては、原則としてどんな状態からでも「練習を続けながら改善を目指す」ことは可能だと考えています。
ただし、2-2 で触れるような「そもそも練習に参加できないほどの痛み」の場合は異なります。
一時的に練習を控えてでも、数回の施術でまずは「練習に参加できるレベル」まで引き上げることを優先することもあります。

1. 「休む/休まない」問題で一番大事な前提

最初に押さえておきたいのは、「休んだ方が早く改善しやすいのは事実」です。

膝下の成長軟骨(脛骨粗面)にかかる負担を減らせば、それだけ修復に使えるエネルギーと時間が増えます。
その意味では、「試合も練習も完全に休む」がいちばんシンプルな改善ルートです。

ただ、現実にはこうはいきません。
チームの事情(公式戦・大会・選考会)・子ども本人の「どうしても出たい」という思い・レギュラー争いの不安等の多くの事情があります。

ぎの整体院に来られる子の多くも「本音は練習を続けながら何とかしたい」と話してくれます。

ですから当院では、下記をしっかりお伝えしています

  • 休んだ方が早く改善可能

  • 休まなくても改善可能だが、改善スピードは遅くなる

2. 完全に練習を休んだ方が良いケース

まずは、「この状態なら、いったん練習はストップした方が良い」という目安から整理します。

2-1. まず病院での検査を優先したいサイン

次のような場合は、整体より先に整形外科などの医療機関での検査をおすすめします。

  • ぶつけた・ひねった等、はっきりしたケガのきっかけがある

  • 膝が大きく腫れて熱を持ち、歩くのもつらい

  • 夜間もズキズキして眠れ無いほど痛い

  • オスグッドかどうか自体よく分から無い

ここでの目的は、オスグッドかどうかをハッキリさせることです。
このような場合でも、ごく稀ではありますが、骨折や剥離骨折などの可能性も考えられます。

「別の大きなケガが隠れていない」と分かるだけでも安心材料になります。

2-2. 練習をいったんストップした方が良い状態

次のような場合は「練習を続けながら改善」というより、いったん練習をストップした方が現実的な状態です。

  • 歩くだけでもオスグッド部分が強く痛み、顔をしかめるレベル

  • 立ちしゃがみや階段の上り下りがつらく、日常生活でも大きくかばっている

  • 軽いジョギングすら続けられない

  • フォームが明らかに崩れていて、見ている側も「危ない」と感じる

この状態では、そもそも練習に参加すること自体が難しいレベルです。
このような重症のオスグッドの場合は、当院でも一度は練習を休むか、見学に回ってもらうことが多くなります。

まずは数回で整体とセルフケアで練習に参加出来る状態まで引き上げます。
そこから練習に参加しながらオスグッドの完全改善を目指します。

3. 練習を続けながら改善を目指せるケース

ここからは、ぎの整体院の「練習に参加しつつ改善を目指す」場合の考え方を整理していきます。

当院のスタンスはシンプルです。

  • 練習メニューの一部に参加できる
    → 基本方針は「練習を続けながら改善を目指す」

  • 歩行や日常生活もつらく、練習参加自体が難しい
    → 一時的に練習を休みつつ、数回の施術でまず「練習に参加できるレベル」に戻すことを優先する

つまり、「練習に参加できるかどうか」**が大きな分かれ目であって、「翌日の痛みがゼロじゃないから休むべき」とは考えていません。

3-1. 「その場の痛み」と「翌日の残り方」は調整の目安

オスグッドの痛みを、0〜10の数字でイメージしてみてください。

  • 0:まったく痛くない

  • 10:普通に歩けない程の強い痛み

この数字は、「休む/休まないを決めるためのもの」ではありません。
「どう練習メニューを調整するかの目安」として使います。

例えば、こんな考え方です。

  • ウォーミングアップや軽いメニューで 0〜3 程度

  • 全力ダッシュやジャンプで一時的に 4〜5 まで上がる

  • 翌日には「昨日より少しマシ」「週単位で見るとベースの痛みは下がってきている」

こういった状態なら「練習を続けながら改善を目指すルート」を基本とします。

逆に、数回の施術をしても痛み・動きが全く変わっていない場合もあります。
これは、「練習に参加しながらの調整だけでは負担が強すぎる」サインになります。

当院では、「痛みが下がっているか、横ばいか、悪化しているか」を一緒に確認していきます。

まずは「練習を続けながら改善を目指す」ことを前提に進めます。
数回施術を続けても痛みや動きにほとんど変化が見えない場合に、はじめて「いったん練習量やメニューをさらに落とす/一時的な休養も視野に入れる」という順番で検討していきます。

3-2. 練習を続ける前提で出来るメニューの工夫

「練習を続ける前提」で考えると、全部を全力でこなさない事がとても大事になります。

具体例としては、

  • ダッシュ・ジャンプなど膝に衝撃が強いメニューの回数を減らす

  • フルコートの往復系は見学や別メニューにし、技術練習中心で参加する

  • 守備やポジションによって、膝に負担が少ない動き方をコーチと相談する

  • 全部出続けるのではなく、途中で一度抜けて休憩する

といった調整です。

ここで大切なのは、「練習に出る or 出ない」の0か100かではないこと。
「今の膝でも出来そうな部分はどこか」「どこから先はセーブするか」をチームと共有しておくことです。
そのためにも、監督・コーチに現在の状態を伝えて、練習量を調整できる環境を作る事が大事です。

3-3. 練習を続けると決めたときのセルフケア

練習を休まないと決めた場合、「セルフケアの質」が改善スピードを左右します。

ポイントは次のようなイメージです。

オスグッドの痛みがある時期に、「ストレッチを頑張れば治る」と考えて太もも前を強く伸ばす必要はありません。

ぎの整体院では、痛みが出る手前で止める「動かしストレッチ」をおすすめしています。

具体的なやり方は、
重症オスグッドでも安心して出来るストレッチ|痛み無く動かす改善法
も参考にしてみてください。

4. ぎの整体院のスタンス:「練習を続けながら改善」を前提に考える

ここからは、当院として実際にどのように考えているかをもう少し踏み込んでお伝えします。

4-1. 「休む方が早い」は伝えたうえで、続けたいを尊重

オスグッドのご相談を受けたとき、当院ではまず最初に次の2つを正直にお伝えします。
・2択だけで言えば、「練習を休んだ方が早く良くなる」のは事実
・ただし、練習に参加できるレベルであれば「休まず改善を目指す」ことも十分可能

そのうえで、
なるべく早く痛みを落とすことを優先するのか」
「少し時間がかかっても良いから練習を続けたいのか」
を、親御さん・お子さんで話し合って決めてもらうというスタンスを取っています。

私自身も学生時代にケガをしたとき、整骨院の先生から「練習を休みなさい」と言われても休まなかった経験があります。
本当は毎日練習に出ているのに、「ちゃんと休んでいます」と嘘をついていました。
今振り返ると、「休めと言われても休みたくない気持ち」「でも本音を言うと怒られそうで言えない空気」。
この両方があったのだと思います。

だからこそ、ぎの整体院では、嘘をついてでも隠したくなるような環境ではなく、「本音を言っても大丈夫」と思える場所でありたいと考えています。

「本当は休みたくない」「どうしてもこの大会に出たい」という気持ちを聞いたうえで、その中で出来るだけ膝を守る方法を一緒に考える。
その方が、結果としてお子さんのためになると感じているからです。

当院の役割は、
・今の状態なら、休んだ場合/休まない場合にそれぞれどんな経過になりそうかを分かりやすく伝えること
・「練習を続ける」と決めたときに、出来るだけ膝を守る具体的な方法を提案すること
この2つだと考えています。

4-2. 練習を続けながら改善しているケースが多数

現場レベルで見ると、実際には「練習を完全に休む」よりも「練習を続けながら改善を目指したい」と希望される場合がほとんどです。

ぎの整体院には、希望通り練習を続けながらオスグッドを改善したケースが多数あります。

その過程は、当院の感想動画・施術動画でも確認していただけます。

  • 実際にどのような雰囲気で施術をしているのか

  • 何回くらいでどの程度動けるようになっているのか

  • 練習を続けながらでも、痛みがどう変化していっているのか

イメージしやすい材料になるはずです。

もちろん、これは「どこで施術を受けても同じ」という意味ではありません。
施術を受けても痛みがほとんど変わらない場合や、明らかに悪化していく場合もあるでしょう。
その時は、練習の負荷を落とす、一時的に練習を休むといった判断が必要になります。

当院のように、「練習を続けながらどこまで改善を狙えるか」を前提に、施術とセルフケアを組み立てる視点を持つことが大切です。
この視点が無いと、「休ませるしかない」という結論にどうしても偏りやすくなります。

5. まとめ:オスグッドでも「練習を続けながら改善する」選択肢を持つ

  • オスグッドは、成長期の膝下(脛骨粗面)に負担が集中して起こるスポーツ障害

  • 2択だけで言えば「休んだ方が早く良くなる」のは事実

  • 練習に参加できるレベルなら、続けながら改善を目指すことも十分可能

  • 練習を続ける場合は、メニューの工夫と「痛く無い動きを入力していくセルフケア」が重要

  • 施術を続けてもまったく変化が出ない場合には、練習側の見直し(量・内容・一時的な休養)も一緒に検討していく

大切なのは「練習をゼロにするかどうか」ではありません。
今の膝の状態に合わせて負担を調整しながら少しずつ改善と調整していくことです。

オスグッド全体の流れやセルフチェック、改善の考え方については、親ページもあわせて参考にしてみて下さい。
オスグッド病は成長痛じゃない|原因・セルフチェック・改善法を専門整体が解説

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アイシングとの付き合い方を知りたい方
オスグッドにアイシングは本当に必要?セルフケアのポイント

重症レベルでも自宅で出来るケアを知りたい方
重症オスグッドでも安心して出来るストレッチ|痛み無く動かす改善法

「オスグッドだから、練習はゼロかフルか」の二択ではありません。
今の膝でも出来ることを整理しながら、希望に沿った改善策を一緒に探していきましょう。

オスグッド病(膝の成長痛)について詳しくはこちら

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