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最近、小指や薬指がピリピリとしびれる
-
お箸が使いにくい、ボタンが留めにくいなど手に力が入らない
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病院で「肘部管症候群」と言われたが、安静にするしかないのか不安
小指のしびれや違和感が続くと、仕事のパソコン作業や趣味のスポーツ、日々の食事など…。
当たり前の日常が少しずつ不自由になっていきますよね。
高槻阪急スクエア向かい(JR高槻駅徒歩4分)のぎの整体院には、高槻市内だけでなく茨木市からも、「病院で薬をもらったけれど変化がない」「マッサージを受けてもその時しか楽にならない」という悩みを持つ方が多く来院されます。
大阪府高槻市の「ぎの整体院」トップページ
小指の感覚や手の器用さを司る「尺骨(しゃっこつ)神経」のトラブルは、一般的な筋肉へのマッサージだけでは改善しないケースも多いです。
今回のブログでは、小指のしびれが起きる「肘部管(ちゅうぶかん)症候群」の原因をわかりやすく説明します。
また、脳神経学に基づいたしびれ改善に効果的な「尺骨神経ストレッチ」も紹介します。
最後まで読めば、あなたの指先が再び軽くなるための新しい考えが見つかりますよ。
しびれが手のひら側だけに限定されているなら、手首のギヨン管が原因の可能性があります。
手首のトンネルで神経が圧迫されるギヨン管症候群
もお読みください。
1. 肘部管症候群は肘の内側にあるトンネルのトラブル
「肘部管症候群」という漢字ばかりの名前は少し難しく感じますが、分けて考えるとシンプルです。
-
肘部管
肘の内側にある、神経が通る「トンネル」の名前 -
症候群
はっきりとした一つの病名ではない
共通する症状(しびれ、違和感など)が起きている状態
つまり、肘にあるトンネル内で「尺骨神経」が圧迫や牽引を受け、小指側にしびれや痛みが出る症状を指します。
脳の中で身体の各部位がどのように認識されているかは
「ペンフィールドのホムンクルスとは?脳地図から紐解く痛みの根本原因」
で解説しています。
1-1. 肘部管症候群になりやすい人の特徴
小指のしびれを引き起こす「肘のトンネル(肘部管)」の負担は、年齢や職業、趣味によって様々です。
-
長時間のデスクワーク
肘を深く曲げたままの姿勢や、頬杖をつく -
スポーツ愛好家(野球・テニス・ゴルフ等)
肘の曲げ伸ばしや捻る動作を繰り返す -
高齢者
軟骨のすり減り・骨の変形(骨棘)・靭帯の緩みなどによりトンネルが狭くなっている -
重労働者
建設現場や漁業など、重い荷物を運び肘を酷使する -
妊娠中・産後の方
ホルモンバランスの変化による「むくみ」が原因で、一時的に神経が圧迫されやすい -
過去に肘のケガ(骨折・脱臼)をした方
数十年前に負ったケガによる骨の変形が、後になって症状として現れることがあります。
1-2. 肘部管は神経が通る「屋根付きの溝」
肘部管は、単なる隙間ではなく、骨・靭帯・筋膜によって構成されたトンネル状の構造物です。
- 肘部管の構成
上腕骨内側上顆、尺骨肘頭・オズボーンバンド、滑車上靭帯、筋膜・腱膜 -
肘部管の範囲
尺骨神経溝(骨の溝)〜オズボーンバンド -
肘部管の屋根
オズボーンバンド(弓状靭帯)
滑車上肘靭帯
このトンネルの出口付近では、前腕の筋肉である「尺側手根屈筋」が深く関わっています。
尺側手根屈筋は「上腕骨」と「尺骨」の別の骨からスタート(起始)して合流します。
オズボーンバンドは2つの尺側手根屈筋の筋肉を繋ぐ靭帯で弓状靭帯と呼ばれることもあります。
肘や手首の使い過ぎなどで尺側手根屈筋が硬く縮むと、つながっているオズボーンバンドも同時に引っ張られ、より強く緊張します。
オズボーンバンドの緊張によってトンネル内の隙間が押しつぶされる形となり、中を通る尺骨神経が圧迫されたり、強く引き伸ばされたりするのです。
1-3. 肘部管症候群の原因となる「3つの関所」
肘部管は精密な構造ゆえにトラブルが起きやすい「3つの関所」が存在します。
-
尺骨神経溝
肘の内側にある骨の溝の部分。 -
オズボーンバンド
トンネルの出口を覆う靭帯。 -
滑車上肘靭帯
トンネルの入り口付近にある靭帯。
日常生活やスポーツでの負荷によって、これらの靭帯が厚くなったり、筋膜が硬くなったりすることで、中の神経が圧迫・牽引されてしまいます。
1-4. 投手は肘部管症候群になりやすい
スポーツの中でも、特に野球の投手は肘部管症候群のリスクが高いと言えます。
その理由は、投球動作の「コッキングポジション」にあります。
肩と肘を最大限に外側へ捻る(外旋)姿勢です。
コッキングポジションでは、尺骨神経にかかる圧力は安静時の約6倍と言われています。
投球の反復により、オズボーンバンドや滑車上肘靭帯が肥厚(厚く硬くなる)し、神経を締め付ける可能性が高まります。
-
肘が重だるい
-
指先に力が入りきらない
-
リリース時にボールがすっぽ抜ける
こうしたサインがある場合、筋肉の疲れだけでなく、肘部管での神経トラブルを疑う必要があります。
高槻市のぎの整体院では、こうした競技特有の負担も考慮して施術を行っています。
2. 尺骨神経の役割は感覚と運動を司る司令塔
尺骨神経は、腕の主要な神経の一つで、感覚神経と運動神経の2つの役割があります。
-
感覚神経:小指側の感覚を感じる
-
運動神経:手の多くの筋肉に指令を出す
2-1. 腕神経叢と尺骨神経の起始
尺骨神経は背骨の首と胸の骨から出ている神経からなります。
首の骨は7個あり、その間から図のように神経が出ています。
-
起始部
第8頸神経(C8)と第1胸神経(T1)の前枝から構成 -
走行
腕神経叢〜上腕の内側〜肘関節の内側(肘部管)
〜前腕〜手首「ギヨン管(尺骨神経管)」〜指先
C=首の背骨から出る神経
T=胸の背骨から出る神経
C1は第1頚神経とも言います。
このうちC5〜T1は腕神経叢(わんしんけいそう)と言い、名前の通り腕の神経を構成します。
2-2. 尺骨神経の感覚領域
尺骨神経が担当する感覚エリアは、神経の走行通り小指側です。
小指のしびれが起こる原因はこの感覚領域の広さに由来します。
-
小指: 全域(掌側および背側)
-
薬指: 小指側の半分(縦半分)
尺骨神経が肘部管などで圧迫を受けると、この特定の範囲に「ピリピリとしたしびれ」や「感覚の鈍さ」が現れるのが特徴です。
2-3. 尺骨神経が支配する筋肉(運動神経の役割)
尺骨神経は、前腕から手首、そして指先の細かい筋肉まで、驚くほど多くの筋肉に指令を出しています。
支配する筋肉は大きく前腕部と手部の2つに分けられます、
前腕部の筋肉
-
尺側手根屈筋
手首を手のひら側に曲げる(掌屈)
手首を小指側に曲げる(尺屈) -
深指屈筋
薬指と小指を深く曲げる
※正中神経との二重神経支配
手部(手のひら・指)の筋肉
手の中にある小さな筋肉の大部分は、尺骨神経が支配しています。
これにより「お箸を持つ」「ペンで書く」といった複雑な動きが可能です。
※多すぎてイラストは小指に関係する筋肉だけです。
| 支配筋肉 | 主な働き | |
| 小指球筋 | 小指外転筋・短小指屈筋・小指対立筋 | 小指を広げる、曲げる、親指に寄せる |
| 親指付近 | 母指内転筋 短母指屈筋 |
親指を人差し指側に強く引き寄せる(※短母指屈筋は正中神経との二重支配) |
| 指の間 | 背側骨間筋 掌側骨間筋 |
指を広げる、閉じる(タイピング等の動き) |
| 指の関節 | 虫様筋 | 指を伸ばしながら付け根を曲げる(※第1・2は正中神経との二重支配) |
| その他 | 短掌筋 | 手のひらの皮膚を緊張させ、グリップ力を高める |
2-4. 肘部管症候群「小指のしびれ」で握力が落ちる理由
手の多くの筋肉を尺骨神経が担当しているため肘部管症候群では、単にしびれるだけでなく「手の機能」そのものが低下します。
-
巧緻動作の低下
骨間筋や虫様筋が働かなくなり、箸が使いにくい、ボタンが留めにくいといった症状が出る -
把持力の低下
母指内転筋の力が弱まり物を挟む力が落ちるため、紙を引き抜かれた時に耐えられない(フロマン徴候) -
小指側の握力低下
小指球筋や深指屈筋への指令が滞り、強く握り込めない
3. 肘部管症候群の検査方法(セルフチェック)
小指のしびれや手の使いにくさが「肘部管症候群」によるものかどうか?
これを判断するために、自分でも行える代表的な検査方法を2つ紹介します。
ただし、これらはあくまで目安です。
正確な診断には医療機関での検査が必要です。
自己判断だけで終わらせないようにしましょう。
3-1. エルボーフレクションテスト(肘屈曲テスト)
エルボーフレクションテスト(elbow flexion test)は肘を深く曲げることで意図的に肘部管の内圧を高め、尺骨神経の「感覚異常」を誘発するものです。
やり方
-
イスに座るか立った状態で、検査したい側の肘を最大限に曲げる
-
そのまま30秒〜5分程度キープ
- 小指や薬指にしびれが出るか確認
※30秒〜5分は幅が広過ぎますよね。
30秒程度で小指や薬指にしびれが現れたり、今あるしびれが強くなったりした場合は、肘部管症候群の可能性が高くなります。
5分しても小指のしびれ等が出なければ肘部管症候群の可能性は低いと考えられます。
3-2. フロマン徴候(Froment's sign)
前章で説明した通り、尺骨神経は親指を引き寄せる母指内転筋を支配しています。
母指内転筋の運動機能が落ちていないかを調べるのがフロマン徴候です。
-
薄い紙を両手の親指と人差し指の横腹で持つ
-
第三者に紙を強く引っ張ってもらい、抜けないように力を入れる
- 親指が曲がるかを確認
尺骨神経が正常であれば、親指を真っ直ぐにしたまま(母指内転筋を使って)紙を保持できます。
しかし、肘部管症候群で尺骨神経に異常があると親指を閉じる力が入りません。
その代わりに、正中神経が支配する長母指屈筋を使って親指の第一関節(IP関節)を曲げて紙を止めようとします。
この「親指が曲がってしまう反応」をフロマン徴候陽性と呼びます。
3-3. 検査結果をどう捉えるか
これらのテストで陽性反応が出た場合、あなたの小指のしびれは肘部管症候群の可能性があります。
特にフロマン徴候が見られる場合は、脳が「これ以上動かすと危険だ」と判断し、母指内転筋への指令を強く制限している可能性があります。
ただ、繰り返しになりますが正確な診断は医療機関で受けてください。
4. 神経ストレッチの目的は「脳への正確な情報提供」
筋肉を伸ばす一般的なストレッチと、ぎの整体院が推奨する「神経ストレッチ」は、目的が根本から異なります。
「脳と指先の情報通信(入力と出力)を正常化させる」ことが真の狙いです。
4-1. 三つの通信トラブル:届かない情報と「誤った出力」
尺骨神経が肘部管などで圧迫を受けると、情報のやり取りに3つの深刻なトラブルが発生します。
-
【入力のトラブル】(感覚情報の不足)
小指の状態を伝える情報が不正確になり、脳に届く正確な情報が不足する -
【出力のトラブル:運動】(指令の遮断とブレーキ)
脳が「動かせ」と指令を出しても、圧迫により指令が正確に届かない
脳は不安を感じ、自ら筋肉に「ブレーキ(筋力低下)」をかける -
【出力のトラブル:感覚】(過剰な警告出力)
脳は情報の欠如を危険と判断する
「しびれ・痛み」という警告信号で注意を促す
つまり、小指にしびれや力が入らない状態は、「尺骨神経の圧迫による情報の伝達不足」と、「脳の危険判断」が同時に起きている状態です。
脳が受け取る情報の種類と危険判断の仕組みについては
「脳に入力される情報3分類」
で解説しています。
4-2. 脳と神経の「キャッチボール」で出力を書き換える
尺骨神経ストレッチは、この壊れた通信システムを再起動させる作業です。
-
指令(運動神経)
脳が「尺骨神経にピリピリとした刺激を感じる位置」へ動かすよう指令を出す -
確認(感覚神経)
実際にとったポーズで、狙い通り小指側に刺激を感じられるか確認する -
エラーの感知(小脳)
狙い通りの刺激が得られない「ズレ」を小脳が計算する -
再出力(運動神経)
小脳の計算から運動神経を介して「正解の位置」へ微調整する指令を出す
このやり取りを繰り返すことで、脳は不足していた尺骨神経からの正確な情報を受け取ることができます。
その結果、防衛反応として出力していた「しびれ(警告)」を止め、筋肉にかけていた「ブレーキ」を解除することができるのです。
小脳が予測と実際のズレを修正する仕組みについては
「脳の予測符号化と予測姿勢制御」
で詳しく解説しています。
4-3. 尺骨神経ストレッチが起こす「4つの変化」
肘部管症候群改善の尺骨神経ストレッチでは下記の効果が期待できます。
| 改善のステップ | 起こる変化 | |
| 神経の環境改善 | 血行促進・圧迫の改善 | 動かすことで周囲の組織との癒着を剥がす 圧迫が改善する 栄養(血液)が届く状態になる |
| 脳の認識を正常化 | 感覚情報の入力向上 | 小指の情報を正確に脳へ届ける 脳が現状を正しく認識できる 運動の指令も正確になる |
| 脳の判断を書き換え | 危険から安全へ | 情報の欠如による危険が解消 脳の判断が「安全」に書き変わる |
| 脳の防衛反応解除 | 警告とブレーキの停止 | 脳が、しびれの「警告出力」と「筋力ブレーキ」を解除 |
脳が身体の状態を把握するために使う「身体のイメージ図」については「ボディマップとは何か」
で解説しています。
4-4. 神経ストレッチは「3/10」の弱い刺激
肘部管症候群改善のための尺骨神経神経ストレッチにおいて、刺激の強さを「10段階中3程度」で行います。
この弱い刺激で行うのは、脳の仕組みに基づいた理由があります。
-
強い刺激(痛み)は「危険」と判断される
・強い刺激は、「神経が損傷する危険がある」と判断する
・脳は防衛反応をさらに強める可能性がある -
3/10は脳が「情報」として受け取れる強さ
・脳が防衛反応を解くためには、「正確な情報」が必要
・「小指の状態を伝える情報」として認識される -
感覚神経を研ぎ澄ます
・弱い刺激を正確に感じるように意識を向ける
・感覚神経の精度が向上する
この「脳が安心できる程度の正確な入力」を繰り返すことで、脳の判断が「危険」から「安全」へと書き換わり、しびれや筋力低下の改善へと繋がります。
感覚の精度と症状改善の関係については
「感覚のエラーが痛みの根本原因」
で詳しくお伝えしています。
5. 小指のしびれ改善の尺骨神経ストレッチ
尺骨神経ストレッチは、小指のしびれに関係する尺骨神経を動かしていきます。
尺骨神経を動かすには、最初に尺骨神経のテンションをピンと張った(伸びた)状態を作ります。
伸びた状態を言い換えると、尺骨神経にストレッチをかけた緊張状態です。
ここから、テンション緩める動作とテンションをかける動作の繰り返します。
テンションの抜き差しで尺骨神経を動かして刺激を与えていきます。
神経ストレッチの目的や考え方については
「神経ストレッチの目的」
で解説しています。
5-1. 尺骨神経ストレッチのポジション作り
尺骨神経にテンションをかけていきます。
ピリピリ等の感覚を小指で感じましょう。
テンションの強さはMAX 10としたら3程度の弱くて十分です。
強くかけ過ぎない様に注意して下さい。
順番にテンションをかけていきますが、3/10になったら最後までする必要はありません。
強いテンションで行うと、小指のしびれが悪化する可能性もあります。
適切なテンションで行うためにも、適切なポジションで止める様にして下さい。
小指のピリピリした尺骨神経のテンションが強くなり過ぎていないか注意しましょう。
テンションを感じれらない場合
・最初から順番通りにやり直す
・順番を変えてテンションをかけやすいやり方で行う
・肩・手首・肘の高さ・首等のポジションを微調整
5-2. 尺骨神経ストレッチのテンション抜き差し
尺骨神経ストレッチのポジションが出来たら、手首・肘・肩・首でテンションを抜き差ししていきます。
3〜5回行います。
全部をする必要はありません。
試して小指のしびれがマシになるものだけを継続しましょう。
尺骨神経ストレッチの注意点
・緩めた後にテンションを入れるときに、しっかり入っているのを確認する。
形だけマネしているとテンションが抜けている事が多いです。
・強いテンションをかけ過ぎない。
6. 小指のしびれ改善 尺骨神経緩める方法
尺骨神経にテンションがかかり過ぎて、小指にしびれが出ているなら緩めるていきましょう。
7. 肘部管症候群の小指のしびれにお悩みなら「ぎの整体院」へ
肘部管症候群による小指のしびれや手の使いにくさは、脳が身体を守ろうとする「防衛反応」が大きく影響しています。
紹介した尺骨神経ストレッチは、脳へ正確な情報を届けるアプローチです。
高槻市や茨木市で、お箸が使いにくい、ボタンが留めにくいといった不自由な症状にお困りなら、ぜひ「ぎの整体院」へご相談ください。
当院はJR高槻駅から徒歩4分、高槻阪急スクエア向かいの非常に通いやすい立地にございます。
阪急高槻市駅から徒歩12分と、茨木市からのアクセスもスムーズです。
高槻市の脳神経学ベースの整体「ぎの整体院」
肘部管症候群によるしびれや筋力低下を根本原因から改善していきます。
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