三叉神経痛・顔面神経痛の症状と三叉神経ストレッチ

三叉神経痛 顔面神経痛

三叉神経痛は知らない方も多く、症状の辛さを周りに理解されず悩まれている方も多いです。

三叉神経痛は顔の痛みであるため、顔面神経痛とも呼ばれます。

今回は、三叉神経痛・顔面神経痛の症状、三叉神経とは何なのか?
そして三叉神経のストレッチも紹介していきます。

三叉神経痛・顔面神経痛でお悩みの方は最後まで読まれると、症状改善に近づきますよ。

三叉神経痛・顔面神経痛とは

三叉神経は、左右に一つずつあり、主に顔の感覚を支配する神経です。

三叉神経痛・顔面神経痛は、名前の通り三叉神経が刺激されることで顔に痛みが起こります。
顔の場所としては、鼻の横歯ぐき目の周り等に激痛が起こります。

三叉神経痛・顔面神経痛の特徴

  • 顔面の表面を刺す、または電気が走る様な激痛
  • 痛みは一瞬〜数秒が多く、長くても数十秒程度
  • 痛みが無い時は無症状で、他の脳神経症状は無い
  • 食事、歯磨き、髭剃り、化粧、洗顔等きっかけになる動作(トリガー)がある
  • 最初は痛みも弱く頻度も少ないが、痛みの強さや回数が増加する

この様な症状が出た場合は、病気の可能性もあるため病院で検査を受けましょう。

三叉神経と顔面神経

「顔面神経痛」と「三叉神経痛」は同じです。
ややこしいのは、三叉神経とは別に顔面神経というのも存在します。

顔面神経は顔面の筋肉を動かす運動神経です。
そのため顔面神経は痛みの感覚である痛覚を脳に伝える役割はありません

顔面神経痛は下記の文を略した呼び方とも言えますね。
顔面
にある三叉神経によるみ」

だから、三叉神経痛も顔面神経痛も同じ意味となります。

三叉神経痛・顔面神経痛の原因

三叉神経痛・顔面神経痛の原因としてよく言われるのは下記になります。

血管が硬くなり三叉神経を圧迫する。
血管が硬くなる原因は加齢や、高血圧や糖尿病、高脂血症などの生活習慣病。

脳に腫瘍が出来て三叉神経を圧迫する。

帯状疱疹後に起こる三叉神経痛。
帯状疱疹の皮膚症状改善後に痛みが出る。

この中で特に怖いのは脳に腫瘍が出来た場合です。
だからこそ、三叉神経痛・顔面神経痛の症状が出たら病院の検査は必ず受けましょう。

三叉神経の圧迫だけでは無い?

三叉神経が圧迫されると痛みが出ると納得しそうになりますよね。

でも、三叉神経圧迫だけでは痛みは出る事はありません
三叉神経圧迫は一つの要因なだけです。

三叉神経痛・顔面神経痛の特徴として痛みが出る時間は数秒程度です。
でも、痛みが無い時間も三叉神経は圧迫され続けているはずです。

つまり、他の要因も積み重なった結果、三叉神経が過剰に反応しているのです。

三叉神経とは

三叉神経

三叉神経は名前の通り三つの枝に別れる神経です。
枝ごとに担当する領域・役割が違います。

神経には、感覚を脳に伝えるセンサーの役割である感覚神経と、脳の指令を筋肉に伝えて動かす運動神経があります。
三叉神経感覚神経運動神経の2つの役割があります。

三叉神経のうち感覚神経は、顔の皮膚に広がり、痛み(痛覚)、触れた感覚(触覚)熱い冷たい(温度覚)等の感覚情報を脳に伝えます。
三叉神経のうち運動神経は、食事の時に物を噛む咀嚼筋を支配しています。

三叉神経の三つの枝

脳幹 橋

三叉神経は脳の中枢部分である脳幹橋(きょう)から出て、こめかみ部分で3本の枝に分かれます。

感覚神経は第1枝、第2枝、第3枝の全て。
運動神経は咀嚼筋の第3枝のみです

顔のどの部分で三叉神経痛があるかで、三叉神経のどの枝に障害があるかが推測できます。

三叉神経第1枝(眼神経)

三叉神経

三叉神経第1枝眼神経とも呼ばれる感覚神経です。
頭頂部から鼻までの感覚を脳に伝える役割があります。

三叉神経第1枝が障害されると、頭頂部から鼻までの痛覚・温度覚・触覚等に異常が出ます。

正常であれば、綿等で目を触れると反射でまばたきが起きます。
三叉神経第1枝障害側にはこの反射が起きません

三叉神経第2枝(上顎神経)

三叉神経第2枝上顎神経とも呼ばれる感覚神経です。
頬から上顎までの感覚を脳に伝える役割があります。

三叉神経第2枝が障害されると、頬から上顎までの痛覚・温度覚・触覚等に異常が出ます。

三叉神経第3枝(下顎神経)

咀嚼筋 三叉神経第三枝

三叉神経第3枝下顎神経とも呼ばれる感覚神経です。
他の2枝とは違うのは、咀嚼筋の運動を管理する運動神経でもあります。

感覚神経は下顎から側頭部外耳道の一部舌の前3分の2の感覚を脳に伝える役割があります。

運動神経の咀嚼筋とは、側頭筋、咬筋、外側翼突筋、内側翼突筋の4つの総称です。
名前の通りものを噛む等の下顎骨の運動時に働きます。

三叉神経第3枝が障害されると下顎から側頭部・外耳道の一部の感覚が障害されます。
また、咀嚼筋の麻痺や萎縮もあり、口を開くと下顎が障害側に寄ったりします。

三叉神経痛・顔面神経痛改善のストレッチ

三叉神経痛・顔面神経痛の原因と言われる三叉神経の圧迫は一つの要因に過ぎないと書きました。

三叉神経痛・顔面神経痛では、三叉神経の痛覚が過剰反応起こしています。

三叉神経ストレッチでは三叉神経を伸ばすことが目的ではありません。
三叉神経に刺激を与えることで、三叉神経の働きを正常に戻すことが目的です。

 

三叉神経ストレッチ
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三叉神経 ストレッチ

三叉神経のテンションを緩めるセルフケア

三叉神経ストレッチ
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