うつ病の種類を原因・症状・病型ごとにわかりやすく説明

うつ病の種類は、何で分けるかによって複数あります。
今回はうつ病を下記の種類で分類して説明しています。
・原因
・躁状態の有無
・症状

ただし、精神面は明確な区別が出来るものではありません。
考え方の相違により種類分けが他のサイトと異なる場合もあります。

わかりやすさ重視で書いていますので、詳しく知りたい方は各自で調べて下さい。

うつ病の原因による種類分け

うつ病を原因により分類すると
・心因性うつ病
・内因性うつ病
・身体因性うつ病
の3種類になります。

心因性うつ病

心因性うつ病とは、心理的ストレスが原因によるうつ病です。
心理的ストレスは、性格環境から受けるものがあります。

心因性うつ病を発症する原因は下記等です。
・人間関係の悩み
・家族問題
・恋愛問題
・自己否定感
・劣等感
・引越し、転勤等の環境の変化。

また、心因性うつ病の中でもさらに種類分けされることもあります。
神経症性うつ病…性格の影響が強いうつ病
・疲弊性うつ病…ストレスが長期間継続して起きるうつ病
・反応性うつ病…災害、家族の不幸等の突然の出来事で発症するうつ病

改善法としては性格や環境要因を変える事が重要になります。
性格をすぐに変えることは難しくても、引越しや休職・転職等の環境要因を変える事を検討してみましょう。

内因性うつ病

内因性うつ病は、体質脳機能バランスの崩れ遺伝的要素の影響で発症します。
具体的な原因が無いのにうつ病になった等は、脳機能バランスが急激な変化による内因性うつ病の可能性があります。

内因性うつ病には、生まれつきの性格が含まれることもあり、内因性と心因性のうつ病を厳密に区別することは難しい場合もあります。

身体因性うつ病

身体因性うつ病身体の病気・の影響で発症するうつ病です。

身体因性うつ病の原因となる病気・薬は下記等です。
・脳血管障害
・脳腫瘍
・アルツハイマー型認知症
・甲状腺機能低下症
・糖尿病
・消化性潰瘍
・副腎皮質ステロイド等

うつ病の躁状態の有無による種類

躁状態の有無でうつ病の種類を分けます。

単極性うつ病(大うつ病性障害):抑うつ状態のみが表れるタイプ
双極性障害(躁うつ病):抑うつ状態と躁状態の両方が表れるタイプ

うつ病とは、抑うつ状態だけが続くタイプ(大うつ病性障害)を言うため、双極性障害(躁うつ病)はうつ病とは違うとも考えられています。

単極性うつ病(大うつ病性障害)

単極性うつ病(大うつ病性障害)は気分の落ち込み・やる気の消失等の抑うつ状態が続く症状です。
つまり典型的なうつ病のことです。

双極性障害(躁うつ病)

双極性障害(躁うつ病)は、無気力な抑うつ状態とテンションが高い躁状態くり返す症状です。

躁状態では、眠らなくてもテンションが高い、ギャンブル等で散財する等があります。
躁状態では病気の自覚が無いことが多いです。
そのため、躁状態時は病院に行かず、うつ状態になってから病院に行くケースが多いです。

躁状態時は、眠らずにテンション高く話を続ける等で家族が異変に気づき病院を勧めるケースもあります。

うつ病の症状による種類分け

うつ病は様々な症状があり、その症状による種類分けがされます。
今回は、うつ病を5つの種類に分けました。

・メランコリー型うつ病
・非定型うつ病(新型うつ病・現代型うつ病)
・季節型うつ病
・産後うつ病
・仮面うつ病

メランコリー型うつ病

メランコリー(melancholy)とは、「特別な理由もなく気分が重苦しくふさぐこと。 また、その状態。 憂鬱。 憂愁。」
メランコリー型うつ病とは、気分が落ち込み、体重減少・無表情等の特徴がある典型的なうつ病です。

メランコリー型うつ病の特徴は下記等です。
・気分の落ち込み
・良い事があっても全く気分が晴れない
・興味・やる気の喪失
・自責思考
・食欲不振
・体重減少
・睡眠の変化

非定型うつ病(新型うつ病・現代型うつ病)

非定型うつ病とは、名前の通り型に当てはまらないうつ病です。
新型うつ病・現代型うつ病とも言われて、若者に多くみられるうつ病です。

うつ病には「DSM‐Ⅴ」等の断基準(型)があります。
非定型うつ病は、この診断基準(型)に当てはまらないうつ病です。

非定型うつ病の特徴は、気持ちの落ち込みが続いていても、良い事が起きると気分が良くなることです。
メランコリー型うつ病では、良い事が起きても気分は落ち込んだままです。

また、非定型うつ病は、自責思考では無く、他人のせいにする他責思考の傾向があります。
他にも過眠・過食・過呼吸等もあります。

非定型うつ病は、良い事が起これば気分が良くなる特徴等があり、周りからは「うつ病」と理解されにくいケースも多いです。

季節型うつ病

季節型うつ病は種類で言えば非定型うつ病の一つで季節型感情障害とも呼ばれます。
季節型うつ病には「夏季うつ病」「冬季うつ病」があります。

うつ症状を季節ごとに毎年繰り返すのが特徴です。

産後うつ病

産後うつ病とは、名前の通り産後に発症するうつ病です。
出産後の数週間から発症し、産後3~6ヶ月以内に多く発症します。

産後うつ病は、女性ホルモンの急激な減少、育児による睡眠不足、育児ストレス等が原因と考えられます。

仮面うつ病

仮面うつ病とは、精神的なうつ症状よりも身体面の症状が強いうつ病の種類です。
症状が精神面ではなく身体面という「仮面」をつけているという意味で名前付けられました。
うつ病の初期症状自体が身体面に現れやすいため、仮面うつ病はうつ病の初期症状とも考えられます。

仮面うつ病の身体面の症状は下記等です。
・倦怠感
・身体の痛み
・動悸や息切れ
・睡眠障害
・食欲不振

まとめ

うつ病の種類分けは理解出来ましたか?
色々な分類があるので、何で分けるかで考えて下さい。

うつ病は心の病気ですが、身体にも症状が現れます。
当院では、身体の症状は整体で、精神面は催眠療法でアプローチして改善を目指します。

精神科等の精神面のアプローチで改善しなければご相談下さい。

うつ病について詳しくはこちら

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