オスグッドと成長痛の違い

オスグッドと成長痛の違い

まとめると下記の表になります。
より詳細に知りたい方は、是非読み進めて下さい。

一般的なオスグッドの考え方

病院や他の整体院では、

オスグッドは成長痛なので安静しかない。

と説明される事が多いです。
結論から言うと違いますよ。

ただ、成長痛のイメージが広がっているため、当HPでも成長痛と表記してはいます。
そこは事情を汲み取っていただけると嬉しいです。

いわゆる成長痛とは

成長痛の特徴は下記になります。

痛い場所
主に下肢で、特に膝が多く、ふくらはぎ、すね、足の関節等。
いつも同じ場所では無く、その時々により異なる場合がある。

痛い時間等
痛みは不定期。
夕方から夜が多い。
期間は数ヶ月や数年単位と様々。

年齢
3歳〜12歳
特に3〜5歳前後に現れやすい。

論文から成長痛を考える

少し堅苦しいですが、医学論文から考えていきましょう。

ただし、ネットで調べた情報も混ざっており、間違いが有るかもしれません。
だいたい、こんな感じなんだと流れを理解して下さい。

成長痛の論文初登場は1823年

成長痛Growing Pains)は1823年のフランスで医師Duchampが最初に論文で発表しました。

昔過ぎてイメージ出来ないですよね。
歴史の授業で習うペリーの黒船来航が1853年。

つまり、ペリーが来日する30年前に初登場。
そう考えると長い歴史ですよね。

この時は、成長痛はリウマチ性疾患に関連する痛みと考えられていました。

1950年代

1950年代に成長痛について本格的な科学的検証が開始されました。

ここで、今でもよく言われている、
「骨が伸びている途中だから痛い!」
と言う説明が

「正常な成長過程に激しい痛みを伴う成長は存在しない」
と否定されています。

1983年 日本

「関節の不定愁訴・成長痛」論文

成長痛は生活、人間関係との関わり合いの中から生じる。
と発表されました。

簡単にまとめると
成長痛は身体も心も未発達の成長期に、家庭や学校等のストレスから起こる原因不明の痛み。
です。

成長痛の判断基準

病院でも成長痛の一般的な判断基準は無いそうです。
ただ、下記4項目を満たすと成長痛と判断される事が多いです。

1.痛みは8時間以内
2.来院時には痛み等の症状無し
3.異常所見無し
4.レントゲン検査等でも異常無し

オスグッドと成長痛の違い

成長痛は原因不明ですが、オスグッドにはしっかり原因があります。
それは、運動による膝の酷使です。
走る、ジャンプ等の繰り返しにより膝に負担がかかり痛みが出ます。

成長痛は、レントゲン等の異常はありません
オスグッドはひどくなると、膝下部分が出っ張ってきます。

この2点だけでも全然違いますね。

 

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