今回は足の失われた感覚を取り戻し様々な症状改善の効果が期待できる靴を紹介します。
それがベアフットシューズ(薄底シューズ)。
なぜ、ベアフットシューズが身体にオススメなのか?
反対に、普通のシューズの問題点はどこにあるのか?
足底筋膜炎、モートン病、外反母趾等の足の症状が改善する理由。
さらには、足以外の腰痛等の様々な症状にも効果がある理由。
ベアフットシューズで効果的に症状改善するための足の体操までお伝えしていきます。
ベアフットシューズとは?
ベアフットとは英語でbarefoot。
直訳すると「裸足」です。
つまり裸足感覚の靴。
一般的な靴より靴底部分のソールが薄いシューズになります。
2017年にドラマ「陸王」でもベアフットシューズが登場。
僕は見てないですが…。
陸王からベアフットシューズの認知度が高まったとも言われています。
一般的な良いシューズとは
一般的な足の痛みに効果的なシューズはクッション性が優れているとか高機能ですよね。
他にも高反発シューズなど様々な高機能シューズがあります。
シューズとは少し違いますが、インソール(中敷き)も多いですね。
インソールも様々な種類があります。
高機能シューズでなく、一般的なシューズでも靴底はそれなりに暑くなっています。
特に踵部分は厚くて衝撃を和らげてくれます。
一般的な良いシューズの効果は地面からの衝撃が減らすことで症状改善するという考え方です。
あとで説明しますがベアフットシューズの考えとは正反対。
身体の機能は使わないと衰える
一般的なシューズでは足をしっかり保護してくれます。
ただ、これは過保護になっているのです。
例えば、腰痛がある人が腰痛ベルトしています。
つけていると楽で安心と、痛みが無い時でもつけ続けます。
腰痛ベルトの役割は腰回りの筋肉のサポート。
筋肉の代わりに腰を支えてくれるので、腰の筋肉はサボる事が出来ます。
そうなると、身体はサボった分だけ筋肉は衰えてしまいます。
これは、クッション性のあるシューズも同じ。
クッションがあるため足の筋肉等が衰えてしまうのです。
足の構造
足の骨は片足だけで28個、両足で56個もあります。
そんなに多いとは思っていませんでしたよね。
骨と骨の間は関節になっています。
つまり、足の関節はメッチャ多いんですね。
足の骨が衝撃吸収に効果的な形を作ってくれています。
それが足のアーチですね。
足のアーチは図の様に3点を結ぶ3つがあります。
足アーチの形を保持するのが足の筋肉。
アーチの役割は地面からの衝撃を吸収すること。
厚い靴底が衝撃吸収を助けてくれるので筋肉はサボれます。
サボると怠けて筋肉が衰えてしまいます。
また靴底が厚くて硬いと指も動かしにくい。
動かさないから衰える。
これが続きアーチが下がって扁平足や外反母趾にもなりやすい。
足底には感覚センサーがたくさん
家の中を裸足で歩くと足底が床の形に応じて変化して床の情報を脳に伝えてくれます。
上図の様に、継ぎ目の細かな凸凹も感じられます。
しかし、スリッパを履くと凸凹は感じられないですよね。
理由は正確な情報が脳に伝わらないからです。
裸足は足底の感覚センサーが鍛えられていきます。
底が厚い一般的なシューズでは、足底からの情報は細かく感じる事は出来ません。
そのため足底の感覚センサーが衰えてしまいます。
ベアフットシューズの効果
ベアフットシューズの特徴は靴底の薄さと柔さか。
手で折り曲げたり捻ったりする事も可能です。
これだけ薄いので、ベアフットシューズを履いても地面を裸足に近い感覚で感じられます。
砂利道なんかでは石の1つ1つをしっかりと感じる事が出来ます。
足裏の情報センサーがしっかり働き活性化されます。
地面からの衝撃が靴底で吸収されないためダイレクトに伝わります。
そのため、足の衝撃吸収のための筋肉がサボれない。
アーチ等を構成する足の筋肉が自然に鍛えられていきます。
ベアフットシューズで脳を活性化
足の情報センサーが活性化するとは言い換えると脳が活性化する。
脳の役割は3つ。
入力(インプット)、解釈、(出力)アウトプット。
入力:足底の感覚を感じること。
解釈:入力からバランスを取るためにどこの筋肉に力を入れるか、地面に危険なものが落ちてないか等の意味づけをすること。
出力:はバランスを取るために筋肉に指令を出す、ガラスを踏んでいるので痛みを出す等です。
ベアフットシューズとボディマッピング
各部位の情報センサーから身体情報が脳に送られて蓄積されています。
情報の蓄積によって脳の中に身体のイメージ図が出来上がっています。
これが脳内の身体の地図(ボディマップ)です。
身体の不調はこのボディマップが不正確になることで起こります。
ボディマップを正確に修正するためには身体情報を送って更新しなければいけません。
正しい身体情報を送ってボディマップを正確に修正する作業がボディマッピングです。
ベアフットシューズは足のボディマッピングにも効果的です。
ボディマッピングの詳細は「脳内の身体の地図(ボディマップ)と整体(ボディマッピング)の関係」をお読み下さい。
一般的なシューズを履くと
靴底のしっかりした靴を履くと
足から十分な量の情報、正しい情報が脳に入力されません。
正確な情報がなければ、脳は正しい判断ができず不安・危険と間違った解釈をしてしまいます。
そこから出力も間違っており、足の動き、体のバランス等に影響が出てくるということになります。
結果として、腰痛・足の疲れ・足のむくみ・O脚・外反母趾等の原因になっていくと言えます。
ベアフットシューズを履くと
ベアフットシューズの効果は
足から十分な量の情報、正しい情報が脳に入力されます。
正確情報から脳は正しい判断を行い安全と正しい解釈が出来ます。
出力も正しく、足の動き、体のバランス等も正確です。
結果として、身体の機能が正しく働く事で様々な症状が改善されていきます。
ベアフットシューズを普段履き
僕は普段からベアフットシューズを履いています。
毎月100〜200km走る時もベアフットシューズ。
ベアフットシューズだけでは物足りず裸足ランニングにも参加しています。
当然ながら、一般的なランニングシューズと比較して足にかかるダメージは大きい。
いきなり全部ベアフットシューズにすることはおすすめ出来ません。
徐々に慣れていきましょう。
無理すると痛みが強くなる可能性もあるので気をつけて下さい。
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