オスグッド病2回目施術
オスグッド病のセルフケアと言えば
動画のように施術をすれば、ビックリするくらい改善されます。
「今まで、数ヶ月通っても全く変化無かったのに・・・。」
「軽く触ってるだけなのに・・。」
これは、施術を受けられた方のほとんどに言われます。
そして、もう一つ言われるのが、
「家で何をしたら良いですか?」
この質問は多い。
早く復帰したいから、当然ですよね。
そこで、
「今は、家で何してるの?」
と聞くと、
「太もものストレッチ。」
との答えがほとんど。
![ふとももストレッチ](https://www.ginoseitaiin.jp/wp-content/uploads/2017/04/f9f85bb36314ef33e8f13a00f92722a9_l-640x427.jpg)
多いのが、写真のストレッチ。
オスグッド病で膝が痛むと、ここまで曲げれませんけどね。
これは、太もも前面の筋肉(大腿四頭筋)を伸ばす代表的なストレッチ。
オスグッド病はこの大腿四頭筋が硬くなり、膝下(脛骨粗面)を引っ張る事で炎症が起きて痛くなる。
![オスグッド病 脛骨粗面 大腿四頭筋](https://www.ginoseitaiin.jp/wp-content/uploads/2017/01/409890d573ca1b9b9055dfa0b1a3d6f1-640x640.jpg)
大腿四頭筋が硬くなっているから、ストレッチで柔らかくしよう!
という考え。
間違ってないですよね。
多くの整骨院や整形外科では、このストレッチを指導しています。
早く復帰したい子供は家で頑張ってストレッチ。
でも、ちょっと待って下さい。
それで、オスグッド病は改善してないんですよね?
オスグッド病が改善しているなら、ストレッチは続けて下さい。
でも、改善していないなら、もう少し読んで下さい。
太もものストレッチをすると
筋肉は本来、伸び縮みがスムーズ。
でも、痛みが出る状態とは、筋肉が縮み伸びない状態。
だから、ストレッチで伸ばしましょう!
と、なるのだけど・・・。
硬く縮まった太ももの筋肉を、無理矢理伸ばすと痛い。
痛いから、太ももの筋肉に効いている?
と考えて、グイグイ伸ばしていませんか?
痛いけど、早く改善するために我慢。
その我慢は必要ですか?
ストレッチをすると硬くなる?
筋肉は強く伸ばされると、縮まろうとする働きがあります。
専門用語で言うと「伸張反射」。
興味があれば、ネット検索してみて下さい。
意味不明な単語の説明で嫌になりますよ。
何で、もっとわかりやすく書けないんでしょうか。
なので、細かいことは無視して簡単に書きます。
- 筋肉をストレッチで無理矢理ばす。
- 筋肉はこれ以上伸ばされると切れそうでヤバイと考える
- 伸ばされて切れないように、縮めて守る
強い力で無抵抗に伸ばされると、切れてしまう。
そのため、筋肉が切れないように守る反応なのです。
![前屈](https://www.ginoseitaiin.jp/wp-content/uploads/2017/04/38ed6cf45b1d5fafd1488bf311c77d3e_l-640x426.jpg)
実験に、このストレッチを頑張ってやってみて下さい。
頑張れば頑張るほど、太もも裏が縮んでる感じがしませんか?
頑張って伸ばしているのに、なぜか筋肉が縮んでいる?
頑張れば頑張るほどに、筋肉は反射的に縮む。
筋肉を伸ばす力と、筋肉を縮める力が反発し合って痛くなる。
オスグッド病の改善には硬くなった筋肉を緩めたいんですよね?
そのために、ストレッチをしているはず。
ストレッチ反対の理由
オスグッド病の早期改善にストレッチを反対する理由が、何となくわかりましたか?
つまり、ストレッチを頑張り過ぎると、反射的に縮んでしまう。
前屈で試しましたが、太もも裏が縮んでる感じしましたよね?
太もも裏は、怪我していないから伸びやすい。
それでも痛みが出て、縮んでしまう。
オスグッド病で硬くなっている筋肉は、太もも裏よりも伸びにくい。
ただでさえ、伸びないところを無理矢理伸ばすと・・・。
違う表現をしてみましょう。
![](https://www.ginoseitaiin.jp/wp-content/uploads/2017/04/578793-640x480.jpg)
健康な筋肉は伸びやすい。
絵で持っている、黄色いものはゴムチューブ。
左右に引っ張っても切れることなく伸びます。
しかし、硬くなっている筋肉は伸びない。
絵で持っている黄色いものは伸縮性のない布。
左右に引っ張ると裂けてしまいます。
オスグッド病で硬くなっている太もも前の筋肉は、布のイメージ。
無理矢理伸ばすと、ダメージを負う可能性があります。
どうしても、ストレッチがしたいなら、オスグッド病が改善してから。
布からゴムに戻ってから。
そこから、柔軟性をつけるためにストレッチをしたいならご自由に。
オスグッド病で痛みがある時は、まだストレッチが出来る状態ではない。
まずは、ストレッチしても良い状態に戻していきましょう。
何でも、段階を踏んでからです。
一段飛ばし、二段飛ばしと急ぐと失敗しやすい。
一般的な考えとは違います
前回のアイシング不要。
今回のストレッチ不要。
ともに、一般的な施術法とは正反対。
本当にそれで良いのと疑う気持ちは良くわかります。
でも、当院では実際にこの考えで早期改善しています。
改善しない常識より、改善する非常識!
次回は、大腿四頭筋をいきなり施術しない理由を書いてみます。
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