側弯症改善に三半規管トレーニング

https://youtu.be/1UuCehxqkCY?si=Y1bkhB1XMA3L2uBf

側弯症の原因

側弯症の約80%は「特発性側弯症」
「特発性」なんて難しい言葉が出てきましたが、原因不明を難しく言っただです。

原因がわかるのは、生まれつきの背骨の異常や、病気が原因で側弯症になったものだけです。

つまり、いつの間にか側弯症になった理由は今の医学でもわかっていません。

整体では
・何らかの理由で硬くなった筋肉が背骨引っ張って曲げている。
又は
・何らかの理由で背骨が曲がったため筋肉が硬くなっている。
が多いです。

どっちが先かは鶏と卵の関係に似ていますね。

側弯症の一般的なセルフケア

側弯症の一般的なセルフケアは、この筋肉や背骨をターゲットにしたのがメイン。

・硬くなった筋肉を緩めるためのストレッチ
・背骨をまっすぐにするためや、弱い部分の筋トレ

YouTubeで検索してみて下さい。
多くがストレッチや筋トレですよね。

神経学の考え方

神経学では、痛みや、筋肉の硬さは「脳が不安と判断」した身体を守るための反応と考えています。

痛みや筋肉の硬さが身体を守るため?
例を出すと

・叩かれる時に無意識に力を入れて耐える。
・身体が傷ついているので、動く気を無くして安静にさせるため痛みを出す。

何となくイメージがつきましたか?

なぜ、脳が不安と判断するかを説明していきます。

脳に入る情報が間違っている

脳には身体から様々な情報が入ってきます。

足裏のどこに体重がのっているか?
緩んだり、緊張している筋肉はどこか?
眼、鼻、耳からの情報も。

これら入ってきた情報をまとめて危険・安全かを判断します。

危険と解釈したら、上記の守る反応を取るための指令が脳から出力されます。

脳が判断する前提は、入ってくる情報は正確ということ。

ただし、情報が不正確だったらどうでしょう?
正確な判断が出来ませんよね。

この入ってくる情報が正確かを検査して、不正確であれば正していきましょう。
これが、神経学トレーニングの考え方です。

三半規管の役割

三半規管

三半規管は耳の奥にあります。
役割は、身体の傾きを感じてバランスを取る。

バランスの中でも特に回転系を感知します。

フィギアスケートの回転技等ですが、僕らはバットでグルグルの方が経験しているでしょう。

三半規管 バランス

三半規管は左右の耳の奥にあります。
三半規管の情報も脳に送られて続けてバランスを取っています。

例えば、
右から10
左から10
と左右均等の情報ならバランスが取れます。

それが、
右から8
左から10
になっていたら、バランスを崩しそうではありませんか?

側弯症は一つの原因では無い

三半規管からの情報が左右で差があると、身体は倒れてしまいます。
そこで、脳は危険と判断して、筋肉を硬くしたり背骨を歪めてバランスを取る。

この様に考えられませんか?

どのような症状でも、原因が一つだけは稀です。
複数の要因が積み重なって症状が出ます。

側弯症も三半規管だけの問題ではありません。
しかし、一つの要因となっているなら改善してみる価値はあるでしょう。

三半規管トレーニング

一般的なセルフケアは
脳が不安と判断して出力された結果の筋肉等にアプローチしています。

神経学の三半規管トレーニングは
脳が不安と感じないために、脳に入力される情報にアプローチしていきます。

どちらが、根本的な解決を狙えていると思いますか?

今回は多くある三半規管トレーニングから一つ紹介します。
効果が出るか試してみて下さい。

動きのチェック

あなたの側弯症に効果があるかを確かめましょう。

トレーニング後で身体に変化が出るか?
ただし、決まった検査はありません。

今、痛みが出る姿勢や、可動域が狭い動きを探してみましょう。

トレーニング後に改善していれば、効果がありと判断します。
ただし、痛みが10→0になる事はほぼありません。
9、8の様に少しでも変化があれば効果ありと判断して下さい。

八方向で苦手な方向を確認

①足を肩幅に開きます
②片手を前に出して親指を上げて凝視。
③親指から視線を外さないように八方向に顔を動かします。
④どの方向でバランスが崩れやすいかを確認します。

注意点は目が親指から外れないこと。
肩幅で立つと安定しているので、バランスの崩れがわかりにくいです。
足を前後にするなどして、不安定ながらバランスを保てる姿勢で行いましょう。

入力情報の修正

バランスを崩した理由を上図で説明しましょう。

①頭を動かす事で三半規管からの情報が脳に入力。
②情報不足か不正確なため、脳は正確な解釈が出来ない。
③バランスを取る正確な指令を出力出来ず、バランス崩す。

この様になります。

だから、三半規管からの情報を修正していきます。

肩幅で立ってバランスを崩した人は座りましょう。
足を前後にしてた人は肩幅に戻しましょう。

つまり、先ほどよりも安定した姿勢にします。
その姿勢で、苦手な方向へ同じように頭を動かします。

安定しているので、バランスは崩れませんよね?
もし、崩れるようであれば、ゆっくり頭を動かしましょう。

この意味は、苦手方向でもバランスを崩さない。
と三半規管からの情報を神経を刺激して脳に入力していきます。

これが、神経学トレーニングです。

足を不安定にして確認

安定した姿勢で入力を終えたら、脳が正しく解釈出来る様になったかを確認します。

再度、先ほどの不安的な姿勢になり、苦手な方向で行ってみましょう。
バランスを崩さなくなったか、若しくは先ほどよりもマシになったでしょう。

安定姿勢で頭を動かしても安定する。
と情報を繰り返し送った事で、不安定姿勢でも安定する。
と脳が解釈したのです。

三半規管トレーニングが症状に合うか確認

最後に、最初にした動きのチェックをしてみましょう。

これで、トレーニングを行う前より痛みが和らいだ。
動きの幅が広がった。
等の何らかの改善があ李ましたか?

あれば、このトレーニングはあなたの症状改善に効果的です。
この様に、必ず動きのチェックで効果があるかを確かめて下さい。

バランスを崩さなくなったけど、動きが変わらない。
これは、この三半規管トレーニングでは症状改善にはそれほど期待出来ない。
と考えて下さい。

違うトレーニングも多数あります

今回のトレーニングで症状改善しなくても落ち込まないで下さい。
なぜなら、今回の方法では無いと理解出来たのも一歩前進です。

神経学トレーニングは多数あります。
別のトレーニングを試して、あなたに合うのを探していきましょう。

今回の方法は側弯症の方だけではなく全ての症状が対象です。
今後もブログで神経学トレーニングを発信していきます。
ただし、タイトルが側弯症向けでなくても、あなたに合うトレーニングがあります。

色々と試して、合うトレーニングを見つけて下さいね。

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