オスグッドは膝の使い過ぎ
オスグッド痛い理由として多いのが
「骨の成長スピードに筋肉が追いつかないため痛い」
これは、根拠無しと否定されています。
痛くなる理由は単純です。
走る・ジャンプ等による膝の使い過ぎ。
オーバーユース症候群とも言われ、筋肉・腱・靭帯等の炎症の総称です。
シーバー病、野球肘、シンスプリント等も同じ使い過ぎによる痛みです。
大人も走り過ぎると、膝が痛くなったりしますよね。
子供も大人も同じです。
膝下が出っ張る理由
オスグッドの初期は膝下が痛いだけ。
進行すると膝下がが出っ張ってきます。
この出っ張りがオスグッドの特徴です。
これは成長期だからこそ起きます。
だから、成長痛と誤解されやすいんです。
まずは膝を横から見た上図で説明していきます。
大腿四頭筋は太もも前側の筋肉で
膝蓋骨は、膝のお皿。
膝蓋腱は、大腿四頭筋とスネの骨をつなぐ腱。
オスグッドの膝が出っ張る理由
①運動を頑張ると筋肉は疲労で縮んで硬くなります。
②縮んで硬くなるため、スネの骨には大腿四頭筋方向に引っ張られて炎症が起こります。
③膝蓋腱が上に引っ張る力が強くなり過ぎると、スネの骨が剥がれてしまいます。
ここまでは良く説明されています。
しかしこれだけでは、大人が出っ張らない理由がわかりません。
カギは成長軟骨
もう少し詳しい図を見てみましょう。
膝蓋粗面とはオスグッドで痛む部分。
脛骨粗面と言われる事が多いです。
そこではなくて、【成長軟骨】です。
骨端線と言われてたりもします。
子供の時は、骨の端に成長軟骨があります。
骨全体が大きくなるのは、成長軟骨部分から大きくなります。。
成長【軟骨】は大人の骨と違って軟らかくて弱い。
弱いため強く引っ張られると剥がれてしまいます。
この剥がれた状態が膝下の出っ張りです。
オスグッドと成長痛の違い
一般的にオスグッドは膝の成長痛と言われています。
オスグッドで悩まれている方も、名前が分からず
「膝 成長痛」でネット検索される方もおられます。
そのため、当HPでも成長痛と表記したりしています。
ややこしくしてしまい、申し訳ありません。
1950年代に成長痛の科学的な検証が開始され成長痛が下記の様に定義付けされました。
・腫れ・熱感等の炎症無し
・画像・血液検査で異常無し
・夜間のみ痛みが出る
特に夜間のみがオスグッドと決定的に違うところです。
成長痛とオスグッドの違いの詳細はこちら。
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