神経学トレーニング 脳の解釈と出力

脳の「解釈」と「出力」

神経学 脳

脳は「入力」された情報を「解釈」してそれに備えた「出力」をします。

「入力」は脳に感覚情報が送られる事。
「解釈」は脳に届いた多くの感覚情報をまとめて危険か安全かを判断する事。
「出力」は危険であれば危険に備えた身体になるように筋肉等に指令を出す事。

脳は3つの基本原則があります。

  1. 脳の一番の仕事は身体を守ること
  2. 脳は危険予測をして身体を守ること
  3. 脳は感覚情報が不正確な時も身体を守ること

身体を守る「出力」の例として

  • 痛み
  • 可動域減少
  • 筋力低下
  • うつ感情

があります。
この反応を例に説明してきます。

1.脳の一番の仕事は身体を守ること

脳は身体を守ることが最優先事項です。

上記の例は身体を守る為とは思えませんよね。
「身体を守る」を

「ダメージのある身体を無理させず休ませる反応」
と言い換えてみるとどうでしょうか?

  • 痛みがあると安静にしようとする
  • 可動域が狭いと運動量が減る
  • 強い力を出せないので疲れにくい
  • うつ感情で何もしたくなくなる

例えば、
痛みで歩くのが辛い場合でも
歩けない辛さよりも、歩いてダメージを負わない事が最優先。

この様に生活に不便を感じても、身体を守る事を最優先にします。

2.脳は危険予測をして身体を守る

脳

脳は常に予測をしています。
例えば、梅干しを想像すると唾液が出る。
これは脳が梅干しを食べたと予測した反応です。

身体を守る「出力」例でも
ダメージを負わない様に先に反応を出していると考えられます。

脳は予測で先回りして身体を守る仕組みを持っています。

3.脳は感覚情報が不正確な時も身体を守る

予測する為には、正確な感覚情報が必要です。

脳は感覚情報が不正確の時も危険と「解釈」し身体を守る反応「出力」をします。

例えば、真っ暗なところは視覚情報が不足しています。
脳は危険と判断して、筋肉を緊張させたり心拍数が上げる反応をとります。
明るくなると、正確情報が送られて脳が安心するため緊張や心拍数が落ち着きます。

神経学トレーニングは、不足している情報を脳に入力するトレーニングです。

この例では、
①「明るさ」を視覚神経を通して脳に「入力」しています。
②感覚情報が正確になると脳は安心と「解釈」します。
③安心すると緊張や心拍数を落ち着ける様に「出力」します。

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