【高槻市の整体】眼精疲労と肩こりはなぜ一緒に起こる?目と首肩の関係

眼精疲労と肩こりの関係を示すイラスト|目の疲れと首肩のこり
  • パソコンを長時間使うと、目だけでなく肩までこる
  • 夕方になると目の奥が重くなり、首や肩もガチガチになる

目の疲れと肩こりが一緒に出る人は多くいます。
一般的には、猫背などの姿勢が原因と説明されます。

目の疲れと肩こりが一緒に起こる理由は姿勢だけではありません。
目でピントを合わせたり、左右の目を同じ場所へ向ける働きは、首や肩の筋肉の活動にも影響します。

これが、眼精疲労と肩こりが一緒に起こる理由の一つです。

高槻市の「ぎの整体院」が、なぜ目の疲れと肩こりが一緒に起こるのかをわかりやすく説明します。

1. 近くにピントを合わせる「調節」

目の調節を説明するイラスト|遠くを見る時は水晶体が薄くなり、近くを見る時は厚くなってピントを合わせる

スマホやパソコンなど近くのものを見る時は、目の中でピントを合わせる働きが起こります。

このピントを合わせる働きが「調節」です。

遠くを見る時と近くを見る時では、目の中にある水晶体の状態が変わります。
近くを見る時は、水晶体を厚くして近い距離へピントを合わせます。
遠くを見る時は、水晶体を薄くしてピントを合わせます。

遠くの景色を見た後にスマホの文字を見ても、すぐに文字へピントを合わせることが出来ます。
これが調節の働きです。

パソコン作業やスマホを見る時間が長いと、近い距離へピントを合わせる状態が長く続きます。

2. 左右の目を同じ場所へ合わせる「輻輳」

輻輳を説明するイラスト|遠くを見る時は目線がまっすぐで、近くを見る時は両目が内側に寄って同じ場所を見る

近くを見る時は、ピントを合わせるだけではありません。
左右の目を内側へ動かし、両目の視線を同じ場所へ合わせます。

この働きが「輻輳(ふくそう)」です。

例えば、目の前に立てた指を見ながら少しずつ顔へ近づけると、左右の目も指を追いながら内側へ動きます。
簡単に言えば寄り目です。

近くにある一つのものを見るためには、右目と左目の視線を同じ場所へ合わせる必要があります。

スマホの文字を見る時も同じです。
画面までの距離に合わせて、左右の目を内側へ向けた状態を保ちます。
近くを見る時は、「調節」と「輻輳」が連動して働きます。

3. 肩こりと関係する僧帽筋

僧帽筋の上部・中部・下部と肩こりの関係を示すイラスト|首から肩に広がる上部僧帽筋

肩こりに関係する筋肉の一つが「僧帽筋(そうぼうきん)」です。
僧帽筋は、首の後ろから背中、肩にかけて広がる大きな筋肉です。

僧帽筋は、筋肉の走る方向や働きによって、上部・中部・下部の3つに分けられます。
特に肩こりと関係するのが「上部僧帽筋」です。

プロレスラーや格闘家などで、首から肩にかけて大きく盛り上がって見える部分が上部僧帽筋です。
上部僧帽筋は、後頭部や首の後ろから肩の外側に広がっています。

肩をすくめたり腕を上げたりする時に働き、頭や首の位置を安定させる働きにも関係します。

肩こりで「首から肩にかけて重い」「肩の上がガチガチする」と感じる場所には、上部僧帽筋が含まれます。

4. 調節・輻輳と上部僧帽筋の活動

調節と輻輳の不一致で上部僧帽筋の活動が増える関係を示すイラスト

2013年に66人を対象に行われた研究では、目の「調節」と「輻輳」が、肩こりと関係する上部僧帽筋の活動にどう影響するかを調べています。

参加者には、パソコン画面に表示された模様を見続ける近距離の視覚課題を行ってもらいました。

その際、特殊なレンズを使って、「調節」と「輻輳」にかかる負荷を変えています。

その結果、ピントを合わせる「調節」と、左右の目を合わせる「輻輳」の関係が崩れた状態では、調節が大きくなるほど上部僧帽筋の活動も増える関係が確認されました。

上部僧帽筋の活動が増えると首から肩にかけて力が入り、疲労や張りにつながります。
つまり、視覚への負荷のかかり方によって、肩こりと関係する筋肉の活動も変化することを示した研究です。

→「調節・輻輳と僧帽筋活動を調べた研究」

5. 近くを見る時間と僧帽筋活動の増加

近くを見続ける時間が長くなると僧帽筋の活動が増える関係を示すイラスト

2015年の研究では、近くを見続けた時に僧帽筋の活動がどう変わるかを調べています。

66人に、パソコン画面に表示された模様を7分間見続けてもらいました。
目にかかる負荷の条件に関係なく、時間が経つほど僧帽筋の活動が増えていきました。

パソコンやスマホを見る時も、文字を読んだり細かい部分を見たりして、同じ場所へ注意を向け続けています。

近くを見続ける時間が長いことも、肩こりと関係する僧帽筋の活動を増やす要因の一つです。

→「近距離作業と僧帽筋活動を調べた2015年の研究」

6. 視覚負荷と僧帽筋活動の関係

目のピント調節と上部僧帽筋の活動の関係を7つの研究結果から示したイラスト

2025年には、目のピント調節と首・肩の筋肉の関係について、7つの研究結果をまとめて検討した論文が発表されています。

複数の研究をまとめると、目のピント調節にかかる負荷と僧帽筋の活動には関係があると報告されています。

目を使う負担が、眼精疲労だけでなく肩こりと関係する筋肉の活動にも影響することを示す研究結果です。

→「視覚の調節と首・肩の筋活動についてまとめた2025年の研究」

7. 肩こりに影響する要因の個人差

肩こりの要因は人によって異なり、視覚・姿勢・バランス・筋肉の影響がそれぞれ違うことを示すイラスト

研究から目の使い方や近くを見る時間が、肩こりと関係する僧帽筋の活動に影響することがわかります。

同じように長時間パソコンを使っていても、強く肩がこる人もいれば、ほとんど肩こりを感じない人もいます。

肩こりは、視覚だけでなく、姿勢やバランス、筋肉の状態など様々な要因が重なって起こります。
どの要因の影響が大きいかは人によって違います。

眼精疲労が強くても、視覚が肩こりに与える影響が小さい人もいます。
目の使い方を変えるだけで首や肩の動きが大きく変わる人もいます。

肩こり改善には、その人の肩こりに大きく影響する要因に合ったケアが必要です。

8. 調節・輻輳の視覚トレーニング

親指と遠くの目標物を交互に見て行う調節・輻輳トレーニングの手順を示すイラスト

高槻市の「ぎの整体院」で行っている確認方法の一つを紹介します。

調節や輻輳が肩こりの大きな要因かを確認していきましょう。
最初に首や肩を動かして、動きやこり感を確認しておきます。

次の動きを3〜5回程度繰り返します。

  • 親指を立てて、両目の間の近い位置に置く
  • 親指を見て寄り目にする
  • 親指から目を離して、少し離れた場所の目標物を見る
  • もう一度、近くの親指を見る

近くを見る時は、左右の目を内側へ向ける「輻輳」と、近くへピントを合わせる「調節」が働きます。
遠くを見ると、目の向きとピントも遠くを見る状態へ切り替わります。

終わったら、もう一度首や肩を動かしてみましょう。
首や肩が動かしやすい、肩のこり感が軽いなどの改善があれば、調節や輻輳の要因が大きいと判断します。
この場合は、この視覚トレーニングを繰り返すことで肩こりが改善される可能性があります。

動きやこり感に変化が無ければ、肩こりに対する視覚の要因は小さいと考えて、他の要因へのアプローチを探します。

大切なのは、実際に身体の変化を確認して効果が出たものを継続することです。
ただし、トレーニング中に目の痛み、強い疲れ、めまい、気分不良が出る場合は中止してください。

9. 眼精疲労と肩こりの改善ポイント

目のピントを合わせる「調節」や、左右の目を合わせる「輻輳」は、肩こりと関係する僧帽筋の活動に影響します。

眼精疲労と肩こりが一緒に出る人では、視覚が肩こりの大きな要因になっていることがあります。

視覚トレーニング後に首や肩の動き、こり感が改善する場合は、調節・輻輳の要因が大きいと判断します。

このような人は、この視覚トレーニングを繰り返すことで肩こりが改善される可能性が高いです。

ただし、肩こりの要因は人によって違います。

ぎの整体院では、視覚や姿勢、バランス、身体の感覚などを変えながら、その人の肩こりに大きく影響している要因を確認します。

肩こりの原因や施術については、「高槻市の肩こり整体」をご覧ください。

視覚や身体の感覚を使ったセルフケアについては、「神経学トレーニング」で詳しく説明しています。

肩こりについて詳しくはこちら

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